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京都大学 工学研究科 生越研究室にて、有機分子系の機能に着目した研究を小人数のグループで進めています。主な研究対象は、通常の平面/曲面と違って「立体的な」π共役系です。
お知らせ / Notice
学年や学内外を問わず加入希望の方を歓迎します。研究室見学は随時受け付けますので、メールにてお気軽にお問い合わせください。
・当グループでは、新規分子をこの世界に迎え入れるための有機合成化学、分子の長所を見つけて伸ばす構造有機化学、分子が活躍できるための相方や舞台を見つけ出す超分子化学を中心に、自力で研究を推進できること、国際学術論文を執筆できることを目指します。
・私たちの分野の魅力は、この世界のどこにも存在しない物質を自分の手で生み出せるところ、プロジェクトの一部ではなく研究課題を一人で持てることで自分の考えを研究に反映させやすいところ、です。
学生の方
・所属研究室へは、京都大学 工学部 理工化学科の第2年次後期に先端化学コースを選択すると第4年次に配属を志望できます。
・大学院からの加入を希望される方は、工学研究科 先端化学専攻群の大学院入試をご受験ください。(合成・生物化学専攻による入試情報)
博士研究員 / Postdoctoral researcheres
・日本学術振興会 特別研究員(PD)等への応募をご検討ください。(日本学術振興会 特別研究員)
・Please consider application for JSPS fellowships.(Postdoctoral Fellowships for Research in Japan, JSPS)
ニュース / News
学会・研究室イベントなど
- 2024/11/25Yoshida Prize Symposium@リーガロイヤルホテル京都に参加します。
- 2024/11/22有機合成化学研究所 講演会・会員企業の技術紹介@京都大学桂キャンパスに参加します。
- 2024/11/15KNUT-JAPAN Symposium@Korea National University of Transportationで講演しました。
- 2024/11/13基礎有機化学会若手オンラインシンポジウムに参加しました。
- 2024/11/12秋の専攻ソフトボール大会は惜しくも準優勝でした。
- 2024/10/31研究室旅行に行きました。(-2024/11/01)
- 2024/10/26有機結晶シンポジウム@東京科学大学大岡山キャンパスでポスター発表をしました。(-2024/10/27)
- 2024/10/25有機結晶プレシンポジウム@東京科学大学大岡山キャンパスに参加しました。
- 2024/09/18分子科学討論会@京都大学吉田キャンパスに参加しました。(-2024/09/21)
- 2024/09/11基礎有機化学討論会@札幌コンベンションセンターでポスター発表をしました。(-2024/09/13)
- 2024/08/26Chirality-2024@京都テルサで口頭発表をしました。(-2024/08/29)
- 2024/08/20Prof. Kyung-Min Kim, Prof. Tae Kyu An, Dr. Jung Min Shin, Dr. Hwan Drew Kim (Korea National University of Transportation, Korea)の講演会を行いました。
- 2024/08/19院試お疲れ会を開きました。
- 2024/08/11ISNA-20@Toronto, Canadaでポスター発表をしました。(-2024/08/16)
- 2024/06/244回生の前期研究発表と院試激励会をしました。
- 2024/06/03合成・生物化学専攻のソフトボール大会で優勝しました。
- 2024/06/01第21回ホスト-ゲスト・超分子化学シンポジウムを主催しました。(-2024/06/02)
- 2024/04/12新入生の歓迎会BBQを行いました。
- 2024/04/01今年度の新入生が加入しました。
- 2024/03/18日本化学会 春季年会@日本大学船橋キャンパスで講演、口頭発表をしました。(-2024/03/21)
- 2024/03/15追いコンを行いました。
- 2024/03/10高密度共役の科学 領域会議@淡路夢舞台国際会議場で口頭発表をしました。(-2024/03/11)
- 2023/12/16高密度共役若手会 合宿@広島県大久野島でポスター発表をしました。(-2023/12/17)
- 2023/12/15大掃除と忘年会を行いました。
- 2023/12/14基礎有機化学会若手オンラインシンポジウムに参加しました。
- 2023/11/20IKCOC-15@リーガロイヤルホテル京都に参加しました。(-2023/11/23)
最近の主な論文 / Recent publications
"Twist along Central C-C Bonds in a Series of Fully π-Fused Propellanes"
Kenichi Kato,* Kensaku Tanaka, Seina Okada, Tomoya Kaneda, Shunsuke Ohtani, Tomoki Ogoshi,*
Chem. Eur. J. 2024, 30, e202402828. (DOI: 10.1002/chem.202402828, 2024/08/21)
ChemRxiv (DOI: 10.26434/chemrxiv-2024-t6lg3, 2024/07/19)中心炭素間結合まわりのねじれに着目し、π縮環型の[3.3.3], [4.3.3], [4.4.3], [4.4.4]プロペランの立体構造と基礎的な性質を包括的に議論しました。置換基なしで溶解性と分離がよくない炭化水素分子を、田中さんが根気強く光学分割して調べてくれました。
"Pillar[5]arenes decorated with six-membered-ring aromatics at all the substitution positions"
Tomoya Kaneda, Kenichi Kato,* Shunsuke Ohtani, Tomoki Ogoshi,*
Chem. Sci. 2024, 15, 10651-10658. (DOI: 10.1039/d4sc01042f, 2024/06/06)長く未達成であった、すべての置換位置にベンゼン環を直接結合させたピラー[5]アレーンの合成に成功しました。金田さんが見つけて執筆してくれた仕事で、ピラー[n]アレーン類一般の配座問題にとっても重要な仕事になりました。
"Alkoxylated Fluoranthene-Fused [3.3.3]Propellanes: Facile Film Formation against High π-Core Content"
Kenichi Kato,* Yuta Uchida, Tomoya Kaneda, Tomoki Tachibana, Shunsuke Ohtani, Tomoki Ogoshi,*
Chem. Asian J. 2024, 19, e202400080. (DOI: 10.1002/asia.202400080, 2024/02/21)内田さんが見つけてくれた、比較的短いアルコキシ鎖の付加でフィルムを形成するπ縮環プロペラン類の報告です。他の分子性ガラスと比較して、中心π骨格の原子数比率が非常に高い値を示しました。
"Circularly polarized luminescence from a common alkoxy pillar[5]arene and its co-aggregates with π-conjugated rods"
Kenichi Kato,* Ryo Iwano, Shun Tokuda, Kiichi Yasuzawa, Masayuki Gon, Shunsuke Ohtani, Shuhei Furukawa, Kazuo Tanaka, Tomoki Ogoshi,*
Aggregate 2024, e482. (DOI: 10.1002/agt2.482, 2023/12/09)実は未報告だったアルコキシ型ピラー[5]アレーンのCPLスペクトルを初報告し、直線状のπ共役分子と共凝集させることで応答波長とg値を向上させました。岩野さんの地道な滴定とデータ整理の成果です。
"Alignment and Dynamic Inversion of the Planar Chirality in Pillar[n]arenes"
Kenichi Kato, Shixin Fa, Tomoki Ogoshi,*
Angew. Chem. Int. Ed. 2023, 62, e202308316. (DOI: 10.1002/anie.202308316, 2023/07/30)各πパネルの面不斉が揃う大環状分子であるというピラー[n]アレーン独特の性質に着目した総説です。記述する主題と全体構成の提案、3分の1ほどの分担執筆、生越教授と共同で分担執筆後の仕上げ作業を担当しました。